北海道牧場めぐり。その6(最終回)
さて。
6回に分けてお届けしました
管理人の牧場めぐりの様子でございますが
本日最終回。
レックススタッドで見学した
残り8頭をご紹介します。
今日は重賞勝ち馬目白押しでございます。
-----
まずは。
ヤマニンセラフィムから。
02年京成杯(G3)でローマンエンパイアと同着の優勝を果たしました。
その後は骨折でクラシックを棒に振り、そして屈腱炎も…。
産駒は07年にデビュー。
09年菊花賞(G1)3着、11年阪神大賞典(G2)のナムラクレセントが
この馬の子供でございますね。
---
続きまして。
ホワイトマズル(White Muzzle)。
G1勝ちは93年のイタリアダービー(デルビーイタリアーノ)くらいしかありませんが
93、94年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、93年の凱旋門賞ではそれぞれ2着。
産駒は大変活躍が目立ちます。
G1馬はイングランディーレ(04年春の天皇賞)、スマイルトゥモロー(02年オークス)、アサクサキングス(07年菊花賞)
それから、昨年のJCダート勝ち馬ニホンピロアワーズがホワイトマズルの産駒ですね。
---
続きまして。
ショウナンカンプ。
02年高松宮記念(G1)優勝馬でございます。
初めての重賞挑戦がこの高松宮記念でございました。
サクラバクシンオーの子供ながらのスピード型ですね。
この馬の産駒は07年にデビュー。
重賞勝ち馬はまだいませんが、やはり父親譲りのスピード馬が多いですよね。
---
続きまして。
スリーロールス。
09年の菊花賞(当時Jpn1)勝ち馬。
08年の「伝説の新馬戦」4着でした
(1着アンライバルド(翌年皐月賞馬)、
2着リーチザクラウン(翌年日本ダービー2着)、
3着ブエナビスタ(阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークス、ジャパンカップなどG1通算6勝))
菊花賞を勝ったその年、09年の有馬記念。
今でも管理人は覚えています。
ネット上に映像も結構残っていますね。
向正面から3コーナーに向かうところ減速し競走を中止。
左前浅屈腱不全断裂、競走能力喪失という重い診断でした。
無事だったら、
翌年の春の天皇賞は…とか宝塚記念は…とか、想いを馳せるところはありますが
残念ながら、明け4歳を待たずして引退となりました。
10年に種牡馬入りし、今年デビューが初めての産駒。
今のところ9頭が競走馬として登録されていて
9月にカゲモフマサズが門別で産駒初勝利を収めています。
---
続きまして。
08年のジャパンカップ(G1)優勝馬。スクリーンヒーロー。
こちらは動画にてお届けします。
お食事中の様子でございます。
クラシックレースへの出走は果たせませんでしたが
4歳(08年)にアルゼンチン共和国杯(G2)、ジャパンカップを連勝し
G1を1勝ながらもJRA賞の最優秀4歳以上牡馬に選出されています。
この年のジャパンカップも錚々たるメンバーでしたよね。
2着ディープスカイ(この年のNHKマイルC、日本ダービー(ともに当時Jpn1)勝ち)
3着ウオッカ(07年日本ダービーを含む、G1を7勝)
4着マツリダゴッホ(07年有馬記念馬)
5着オウケンブルースリ(08年菊花賞(当時Jpn1)馬)
6着メイショウサムソン(06年皐月賞、日本ダービーを含むG1を4勝)
09年の年末、屈腱炎のため引退。
その後はグラスワンダーの子供としては初めての種牡馬となりました。
産駒は今年のデビューが初めて。
中央でもすでに3頭が勝ちあがっています。
これからの活躍に大いに期待が持てますね。
---
続きまして。
スクリーンヒーローがジャパンカップを勝ったときの4着馬。
前年の有馬記念優勝馬ですね。
マツリダゴッホ。
残念ながら、この馬もクラシックには恵まれませんでしたが
4歳になってAJCC、オールカマー(ともに当時Jpn2)を勝って挑んだ有馬記念。
ダイワスカーレット、ウオッカ、ポップロック、ロックドゥカンプなどの強豪を相手に
9番人気での勝利を収めました。
4歳以降、勝ったレースがすべて中山競馬場でのレースという
ちょっと変わった経歴の持ち主でもあります。
07〜09年の3年間、オールカマーを3連覇するという快挙も。
この馬の産駒も今年のデビューが初めて。
すでに中央では5頭が勝ちあがっています。
中でも、ウインスプラッシュは9月のききょうS(OP)で勝ち星を挙げ2勝目。
ウインマーレライもアスター賞(500万下)で2勝目。
まだまだ楽しみな子供たちもデビューを控えていますから
初年度サイアーとしての注目も高まっています。
---
続きまして。
産駒のG1勝利に沸いた、この種牡馬でございます。
ローエングリン。
この馬自身はG2を4勝した実績を持っています。
02年宝塚記念(G1)3着、03年安田記念(G1)3着、
ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏G1)2着、香港マイル(香港G1)3着
というG1での成績も残してますね。
11年デビューの馬が初めての産駒。
なんといっても、昨年12年デビューの2頭。
昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)では
勝ち馬のロゴタイプ、3着のゴットフリートが
ともにローエングリンの産駒。
ロゴタイプは、今年のクラシック第1弾・皐月賞も制しました。
今後の活躍が楽しみなサイアーですね。
---
さて。
長々とお届けしました牧場訪問の様子。
最後の1頭でございます。
スペシャルウィーク。
説明の必要もないくらいな馬ですね。
98年日本ダービーの優勝馬。
翌年は春秋の天皇賞とジャパンカップを勝って、G1通算4勝。
この世代は、
グラスワンダー(99年宝塚記念、有馬記念で敗れる)とか
エルコンドルパサー(同世代・98年ジャパンカップで敗れる)とか
セイウンスカイ(同世代・98年皐月賞・菊花賞で敗れる)とか
キングヘイローとか
強豪ぞろいな世代でもありました。
この馬の出生には有名な話題もありましたね。
母キャンペンガールは、スペシャルウィークを産んだ5日後に死亡。
ばんえいの農耕用の馬に育てられたという逸話があります。
人の手がかなり介在したこともあって、かなり人懐っこい性格だったらしいですよね。
産駒は03年のデビュー馬が最初。
振り返ったらキリがないくらい、有力馬が誕生しています。
G1(Jpn1)馬だけでも
シーザリオ、ブエナビスタ、ゴルトブリッツ、ローマンレジェンドなどが
スペシャルウィークの子供たち。
ということは、エピファネイア(今年の菊花賞馬)はシーザリオの子供ですから
スペシャルウィークの孫にあたります。
他にも、菊花賞に出走したユールシンギング(今年のセントライト記念(G2)勝ち馬)や
秋の天皇賞に出走したヴェルデグリーン(今年のオールカマー(G2)勝ち馬)も
スペシャルウィークの孫にあたります。
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さて。
延べ6日間にわたってお届けしました
北海道遠征、ビッグレッドファームとレックススタッドの見学の様子でした。
こうやって種牡馬を訪問すると
その馬の成績や、その世代の馬たちやレースをさらに振り返ってしまって
競馬の奥深さというか、面白さを改めて認識しますなぁ。
管理人的には、95世代と06世代が印象的かな。
さて。
明日からの3日間は
「管理人の当たらないJBC予想!」
を書いていく予定です。
地方競馬と侮ることなかれ。
11月4日、金沢競馬場。
日本で始めて、同日にG1(Jpn1)競走が3つ行われます。
ジャパン・ブリーディングファームズ・カップ
略して「JBC」の3競走でございます。
4日金沢競馬
8レース、第3回JBCレディスクラシック(Jpn1・ダート1500m牝馬限定・14時10分発走)
9レース、第13回JBCスプリント(Jpn1・ダート1400m・14時55分発走)
10レース、第13回JBCクラシック(Jpn1・ダート2100m・15時40分発走)
です。
当日管理人はもちろん現地・金沢競馬場で観戦をしますが、それを前に
3つのレースの予想というか傾向というか
ざっと思うところを3日間にわたって書いていこうと思っています。
まず初日の明日は
4日金沢8レースのJBCレディスクラシックから。
2日土曜日はJBCスプリントを
3日日曜日はJBCクラシックを
それぞれ検討していく予定です。
6回に分けてお届けしました
管理人の牧場めぐりの様子でございますが
本日最終回。
レックススタッドで見学した
残り8頭をご紹介します。
今日は重賞勝ち馬目白押しでございます。
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まずは。
ヤマニンセラフィムから。
02年京成杯(G3)でローマンエンパイアと同着の優勝を果たしました。
その後は骨折でクラシックを棒に振り、そして屈腱炎も…。
産駒は07年にデビュー。
09年菊花賞(G1)3着、11年阪神大賞典(G2)のナムラクレセントが
この馬の子供でございますね。
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続きまして。
ホワイトマズル(White Muzzle)。
G1勝ちは93年のイタリアダービー(デルビーイタリアーノ)くらいしかありませんが
93、94年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、93年の凱旋門賞ではそれぞれ2着。
産駒は大変活躍が目立ちます。
G1馬はイングランディーレ(04年春の天皇賞)、スマイルトゥモロー(02年オークス)、アサクサキングス(07年菊花賞)
それから、昨年のJCダート勝ち馬ニホンピロアワーズがホワイトマズルの産駒ですね。
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続きまして。
ショウナンカンプ。
02年高松宮記念(G1)優勝馬でございます。
初めての重賞挑戦がこの高松宮記念でございました。
サクラバクシンオーの子供ながらのスピード型ですね。
この馬の産駒は07年にデビュー。
重賞勝ち馬はまだいませんが、やはり父親譲りのスピード馬が多いですよね。
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続きまして。
スリーロールス。
09年の菊花賞(当時Jpn1)勝ち馬。
08年の「伝説の新馬戦」4着でした
(1着アンライバルド(翌年皐月賞馬)、
2着リーチザクラウン(翌年日本ダービー2着)、
3着ブエナビスタ(阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークス、ジャパンカップなどG1通算6勝))
菊花賞を勝ったその年、09年の有馬記念。
今でも管理人は覚えています。
ネット上に映像も結構残っていますね。
向正面から3コーナーに向かうところ減速し競走を中止。
左前浅屈腱不全断裂、競走能力喪失という重い診断でした。
無事だったら、
翌年の春の天皇賞は…とか宝塚記念は…とか、想いを馳せるところはありますが
残念ながら、明け4歳を待たずして引退となりました。
10年に種牡馬入りし、今年デビューが初めての産駒。
今のところ9頭が競走馬として登録されていて
9月にカゲモフマサズが門別で産駒初勝利を収めています。
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続きまして。
08年のジャパンカップ(G1)優勝馬。スクリーンヒーロー。
こちらは動画にてお届けします。
お食事中の様子でございます。
クラシックレースへの出走は果たせませんでしたが
4歳(08年)にアルゼンチン共和国杯(G2)、ジャパンカップを連勝し
G1を1勝ながらもJRA賞の最優秀4歳以上牡馬に選出されています。
この年のジャパンカップも錚々たるメンバーでしたよね。
2着ディープスカイ(この年のNHKマイルC、日本ダービー(ともに当時Jpn1)勝ち)
3着ウオッカ(07年日本ダービーを含む、G1を7勝)
4着マツリダゴッホ(07年有馬記念馬)
5着オウケンブルースリ(08年菊花賞(当時Jpn1)馬)
6着メイショウサムソン(06年皐月賞、日本ダービーを含むG1を4勝)
09年の年末、屈腱炎のため引退。
その後はグラスワンダーの子供としては初めての種牡馬となりました。
産駒は今年のデビューが初めて。
中央でもすでに3頭が勝ちあがっています。
これからの活躍に大いに期待が持てますね。
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続きまして。
スクリーンヒーローがジャパンカップを勝ったときの4着馬。
前年の有馬記念優勝馬ですね。
マツリダゴッホ。
残念ながら、この馬もクラシックには恵まれませんでしたが
4歳になってAJCC、オールカマー(ともに当時Jpn2)を勝って挑んだ有馬記念。
ダイワスカーレット、ウオッカ、ポップロック、ロックドゥカンプなどの強豪を相手に
9番人気での勝利を収めました。
4歳以降、勝ったレースがすべて中山競馬場でのレースという
ちょっと変わった経歴の持ち主でもあります。
07〜09年の3年間、オールカマーを3連覇するという快挙も。
この馬の産駒も今年のデビューが初めて。
すでに中央では5頭が勝ちあがっています。
中でも、ウインスプラッシュは9月のききょうS(OP)で勝ち星を挙げ2勝目。
ウインマーレライもアスター賞(500万下)で2勝目。
まだまだ楽しみな子供たちもデビューを控えていますから
初年度サイアーとしての注目も高まっています。
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続きまして。
産駒のG1勝利に沸いた、この種牡馬でございます。
ローエングリン。
この馬自身はG2を4勝した実績を持っています。
02年宝塚記念(G1)3着、03年安田記念(G1)3着、
ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏G1)2着、香港マイル(香港G1)3着
というG1での成績も残してますね。
11年デビューの馬が初めての産駒。
なんといっても、昨年12年デビューの2頭。
昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)では
勝ち馬のロゴタイプ、3着のゴットフリートが
ともにローエングリンの産駒。
ロゴタイプは、今年のクラシック第1弾・皐月賞も制しました。
今後の活躍が楽しみなサイアーですね。
---
さて。
長々とお届けしました牧場訪問の様子。
最後の1頭でございます。
スペシャルウィーク。
説明の必要もないくらいな馬ですね。
98年日本ダービーの優勝馬。
翌年は春秋の天皇賞とジャパンカップを勝って、G1通算4勝。
この世代は、
グラスワンダー(99年宝塚記念、有馬記念で敗れる)とか
エルコンドルパサー(同世代・98年ジャパンカップで敗れる)とか
セイウンスカイ(同世代・98年皐月賞・菊花賞で敗れる)とか
キングヘイローとか
強豪ぞろいな世代でもありました。
この馬の出生には有名な話題もありましたね。
母キャンペンガールは、スペシャルウィークを産んだ5日後に死亡。
ばんえいの農耕用の馬に育てられたという逸話があります。
人の手がかなり介在したこともあって、かなり人懐っこい性格だったらしいですよね。
産駒は03年のデビュー馬が最初。
振り返ったらキリがないくらい、有力馬が誕生しています。
G1(Jpn1)馬だけでも
シーザリオ、ブエナビスタ、ゴルトブリッツ、ローマンレジェンドなどが
スペシャルウィークの子供たち。
ということは、エピファネイア(今年の菊花賞馬)はシーザリオの子供ですから
スペシャルウィークの孫にあたります。
他にも、菊花賞に出走したユールシンギング(今年のセントライト記念(G2)勝ち馬)や
秋の天皇賞に出走したヴェルデグリーン(今年のオールカマー(G2)勝ち馬)も
スペシャルウィークの孫にあたります。
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さて。
延べ6日間にわたってお届けしました
北海道遠征、ビッグレッドファームとレックススタッドの見学の様子でした。
こうやって種牡馬を訪問すると
その馬の成績や、その世代の馬たちやレースをさらに振り返ってしまって
競馬の奥深さというか、面白さを改めて認識しますなぁ。
管理人的には、95世代と06世代が印象的かな。
さて。
明日からの3日間は
「管理人の当たらないJBC予想!」
を書いていく予定です。
地方競馬と侮ることなかれ。
11月4日、金沢競馬場。
日本で始めて、同日にG1(Jpn1)競走が3つ行われます。
ジャパン・ブリーディングファームズ・カップ
略して「JBC」の3競走でございます。
4日金沢競馬
8レース、第3回JBCレディスクラシック(Jpn1・ダート1500m牝馬限定・14時10分発走)
9レース、第13回JBCスプリント(Jpn1・ダート1400m・14時55分発走)
10レース、第13回JBCクラシック(Jpn1・ダート2100m・15時40分発走)
です。
当日管理人はもちろん現地・金沢競馬場で観戦をしますが、それを前に
3つのレースの予想というか傾向というか
ざっと思うところを3日間にわたって書いていこうと思っています。
まず初日の明日は
4日金沢8レースのJBCレディスクラシックから。
2日土曜日はJBCスプリントを
3日日曜日はJBCクラシックを
それぞれ検討していく予定です。
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